塾長の挨拶
はじめまして。ご覧いただきありがとうございます。
私は学生時代には集団授業の学習塾、大学卒業後は個別指導塾で講師をしていました。
10年程の講師生活の中(2022年5月現在)で、多くの保護者様から「子供が自宅で勉強しない」、「塾に通っているけど結果が出ない」というご相談をお受けしてきました。
私なりに学習指導のあり方について試行錯誤を繰り返しました。
そして一つの結論に至りました。
それは熱心に先生が教える指導を行うより、一歩引いて「教えない指導」を行うことで、子供達の学習意欲を増加させ、成績の向上にも繋がるのではないかということです。
ベンカルでは、勉強の本質を捉えた学習指導を行うことで、生徒達が自分で考え、自分で学習を進める力を養っていきます。
「子供が自宅で自ら勉強するような方法」や「もっと結果を出すための方法」に興味のある方はお問合せください。
どうぞよろしくお願い致します。
過去の指導例
Aくん
・エピソード:A君が入塾したばかりの頃は映像授業による指導を行っていました。
入塾後、最初の定期テストでは50番まで上がりましたが、その後成績は停滞し、中学2年生を終える頃まで、ずっと40番台~50番台をうろうろしている状態でした。
A君が中学3年生に上がると同時に、私は「教えない指導」をしました。
「教えない指導」を始めてから2か月後、A君は、なんと学年18番になりました。結果だけではなく、学習姿勢にも変化が現れました。A君は難しい語句を見つけると、自分で意味を調べてメモを残すようになり、自分なりにノートにまとめを作るようにもなりました。
この学習を続け、最終的にA君は学年3番、点数でいうと500点満点中475点を取れるようになり、見事第一志望校合格を果たしました。
Bさん
・エピソード:Bさんは入塾したとき、数学の計算を苦手としていました。私が見た限りでは、中学1年生の頃の勉強の内容を覚えていなかったように見えました。
Bさんには、「分からない問題を見つけたら参考書を読んでみて、参考書にはどんな解き方が書いてあったか先生に教えてね」と声をかけ、Bさんに実践してもらいました。
参考書を読んでから再び問題を解いてもらうと、Bさんは、今度は正しい手順で問題を解くことが出来るようになりました。
苦手と言っていた数学で98点を取り、とても喜んでいました。さらに、学年順位は10番台を1年間キープし続けることが出来るようになりました。
C君
・エピソード:C君は入塾したときは、「塾に行く」と言って家を出た後、約束を破って友達と遊びに行ってしまうような子でした。C君と面談し話を聞いたところ、どうやらC君は「塾にはもともと頭の良い人が通って結果を出しているだけで、自分自身は勉強が出来ない人間だ」と思い込んでいたようでした。
塾に通っている生徒達は必ずしも最初から勉強が出来たわけではないこと、そしてC君にも頑張れば成績が上がるチャンスがあることを伝えました。
その次の授業からC君の授業態度に変化が現れました。授業が始まる15分前には必ず塾に来るようになり、さらに自宅で自分で解きたい問題を探し、塾に持ってくるようになりました。
C君は最終的に学年50番台まで上がり、第一志望校合格を果たしました。
D君
・エピソード:入塾当初保護者の方は「うちの子は自分で考えるのが苦手なんです」と話してくれました。
D君は問題を解いたらそのままにする癖があったので、まずは自分で丸付けをし、間違えたところは先生の目の前で直し、見事正解したらたくさん褒めてあげるということをくり返しました。その結果、D君は丸付けを自分でした後、間違えた問題の解き直しを自主的にするようになりました。自分で重要と思うところには付箋を貼り、D君のテキストは、付箋まみれになっているページもあったほどです。
また、D君は文章題を自分で考えることが苦手でした。
問題を解く様子を見ていると、D君は問題文の状況を想像することが出来ていないようでした。
そこで、ジュースを取り分ける問題では実際に水を汲んで取り分けてもらったり、体積を求める問題では実際に問題の図形を作って考えてもらうようにしました。その結果、答えを自分で求められるようになり、なぜその計算式になるのかを説明することも出来るようになりました。
保護者の方からは、「以前はなんの勉強をするかも自分で考えることができなかったのに、それが出来るようになったことが嬉しいです」とのお言葉をいただくことが出来ました。
なぜ学習効果が上がるのか
個人差はありますが、人間はそもそもアウトプットした方が内容をより早く覚えることが出来ます。例えば歌の歌詞を覚えようとするとき、歌詞を眺めているだけより、実際に曲に合わせて歌ってみた方が早く覚えられます。
勉強も同じで、インプットにかけた時間を3とするなら、アウトプットに7の時間をかけることが効率の良い勉強法とされています。
つまり、アウトプットの時間はインプットの時間の2倍ほどかけるべきなんです。
普段の学習の中でこんなにアウトプットに時間をかけるのはなかなか難しいですよね。
そこでベンカルでは、授業の中で先生に説明することで、アウトプットの時間を取れるようにしているのです。
さらに、勉強は単純に語句を覚えるだけでは成立しません。例えば歴史上の出来事を覚えるときには、いつ、誰が、どこで、どんな出来事を起こしたのか、そして、その出来事が後世にどのような影響を与え、どのような結果をもたらしたのか、というエピソードを覚える必要があります。
ある程度出来事と出来事のつながりを覚えた方が記憶には残りやすいはずです。
人に説明するときには、出来事と出来事のつながりを意識することになりますから、学習効果を高めることに繋がるのだと思います。
なぜ学習意欲が上がるのか
ベンカルでは、生徒が出来たら褒める、出来なかったら解決策を生徒と一緒に考えるということを方針としています。
先生が一方的に考えを押し付けるというようなことはせず、生徒達の意思を尊重して学習を進めていくのです。
生徒達にとって、今まで出来なかったことが出来るようになったら嬉しいですよね。そうなると、次にもっと結果を出したいと思い、さらに頑張るようになります。
また、最初はうまくいかなかったとしても、生徒達は叱られるわけではありません。ただ、解決策は講師と生徒とで考え、きちんと実践できたか、その結果どうなったかのフィードバックを行います。出来るようになったら生徒はまた頑張るようになります。
こういったプロセスを、生徒達の意思を尊重しながら行っているので、生徒にとっては自分の考えた方法で成功したという成功体験を実感することになります。
このようにしてベンカルでは生徒達の学習意欲の向上を図っています。